クラスター・セッティングの魅力|ハリー・ウィンストンの歴史的技法

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ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)が「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれる最大の理由。

それが、ブランド独自の革命的な技法「クラスター・セッティング(Cluster Setting」です。

ハリー・ウィンストンを象徴する「クラスター・セッティング」とは?

ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)が「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれる最大の理由。それが、ブランド独自の革命的な技法「クラスター・セッティング(Cluster Setting」です。

この記事では、この技法がどのようにして誕生したのか、そしてなぜこのセッティングがダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すのか、その秘密を紐解きます。婚約指輪や特別なジュエリーを選ぶ上で、知っておきたいハリー・ウィンストンの哲学がここにあります。

誕生の哲学:「金属枠を消し、ダイヤモンドを主役に」

創業者ハリー・ウィンストンは、「ダイヤモンドは自然の芸術品であり、それを生かすべきだ」という確固たる哲学を持っていました。従来のジュエリーは、金属の枠がダイヤモンドの大部分を覆い隠し、光の入り方を妨げていました。

  • 伝統との決別:ハリー・ウィンストンは、この重々しい伝統に異を唱え、ダイヤモンドを主役にするために「金属の枠をできるだけ目立たなくする」ことに情熱を注ぎました。
  • クラスター・セッティングの原理:さまざまなシェイプ(形)とカットのダイヤモンド(ペアシェイプ、マーキース、ラウンドなど)を、異なる角度で、プラチナの薄い枠だけでセッティングする技法です。

ハリー・ウィンストンのクラスター・セッティングでダイヤモンドが輝くデザインのコンセプト画像メゾン・ストーリーズ・イメージ

「魔法の輝き」の秘密:ダイヤモンドが宙に浮く錯覚

クラスター・セッティングの最大の魅力は、ジュエリー全体が極上の輝きを放ち、まるで「ダイヤモンドだけが光の中で集まっている」かのような視覚効果を生み出す点にあります。

光の最大限の利用と立体感

  • 金属の存在感の排除:ダイヤモンドが宙に浮いているように見えるのは、プラチナの細いワイヤーのような枠が、宝石の裏側や影に巧妙に隠されているためです。これにより、光の反射を妨げるものがほとんどなくなります。
  • 立体的な配置:異なる形のダイヤモンドをランダムかつ計算し尽くされた高さや角度で配置することで、ジュエリー全体に立体的で自然な奥行きが生まれます。これにより、正面からだけでなく、どの角度から見ても、ダイヤモンドがまばゆいばかりに輝き続けます。

このセッティングは、ダイヤモンドのプロポーション(バランス)を熟知し、それを生かす職人の卓越した技術なくしては成り立ちません。


婚約指輪と「クラスター」のコレクション

ハリー・ウィンストンは一粒のエンゲージリングが有名ですが、クラスター・セッティングは、その脇を固めるアクセサリーや、ハイジュエリー、そしてモダンなコレクションにも生かされています。

ウェディングジュエリーへの応用

エンゲージリングの脇石や、マリッジリングのエタニティリングにも、クラスターの技法は応用されています。これにより、センターストーン(中心の石)の輝きを邪魔することなく、リング全体を光で包み込むような、贅沢な輝きを実現しています。

「リリークラスター」と「サンフラワー」

クラスター・セッティングは、自然のモチーフ(花や葉など)を表現するのに最適です。

  • リリークラスター:百合(ユリ)の花をモチーフにした、繊細で女性らしいデザイン。ダイヤモンドが花びらや葉のように見え、日常にも取り入れやすいモダンな魅力があります。
  • サンフラワー:太陽のような、力強く華やかな輝きが特徴。その名の通り、ダイヤモンドの集まりが、光を放つ花のような形を成しています。

これらのコレクションは、ブランドの哲学革新的な技術が詰まっており、時代を超えて愛される普遍的な価値を持っています。


まとめ:クラスター・セッティングは「最高の輝きの証」

ハリー・ウィンストンの「クラスター・セッティング」は、単なるダイヤモンドの留め方ではありません。

それは、創業者ハリー・ウィンストンの「ダイヤモンドへの究極の愛」を形にしたものです。このセッティングが施されたジュエリーを選ぶことは、「人生最高の輝きと、揺るぎない品質」を、あなたの人生の物語に刻むことを意味します。

HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)公式サイトはこちら
(公式URL:https://www.harrywinston.com/ja)

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